ガラス製の古いランプ
▲段ボール箱の中から、ずいぶん前に父から貰った古いランプがふたつ出てきた。ふたつとも高さは4寸位。ふと思い立って、埃を拭き取って、無くなった芯の代わりに凧糸を入れて、ランプに灯油を注いで、初めてそのランプに灯を点してみた。これはもともと父の父、つまり祖父が使っていた物だそうだ。すぐに火屋(ほや)の内側が煤で真っ黒になってしまうので、子供の頃の父がいつも磨かされていたそうだ。子供の方が手が小さいからという事らしいが、父はその仕事が嫌だったと言っていた。明るさはせいぜい蝋燭程度。多分火屋がある分、風で火が消える事は無いだろうから、夏場の暑苦しい時に窓を開け放していても使えるだろう。行灯よりは幾分安全だろうし。でも、ランプの灯を見ていたら、もしかしたら祖父は何よりもガラスの美しさに惹かれてこれを使っていたのかも知れない、と思えてきた。
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