2026年2月16日月曜日

反優生思想の書

 


異形再生
付「絶滅動物図録」
エリック・ハズペス
松尾恭子 訳

2014年5月30日 第1刷発行
株式会社原書房



▲最近読んだ本。2013年に米国のQuirk Booksより出版されたEric Hudspeth氏による小説「THE RESURRECTIONIST   The Lost Work of Dr. Spencer Black」の日本語訳。本書は優生学が台頭した19世紀後半に「奇形の人間は伝説上の動物の遺伝子を受け継いでいる」という自説を証明する為に外科手術により異形の生物を作り上げた天才医師スペンサー・ブラック博士の遺稿という体裁をとっている。前半はブラック博士の生涯について、後半は博士が少数部出版した図録を掲載しているが、どちらも著者のエリック・ハズペス氏による創作である。それでも本当にこんなマッドサイエンティストが実在したのかもと思わせる説得力が本書にはある。それもハズペス氏がもともと彫刻家で人体の解剖学にも詳しく、彼による本書のイラストが真に迫っているせいかも知れない。





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